公開: 2021年10月16日
更新: 2021年10月16日
古代ローマ帝国の滅亡とともに、古代ギリシャで生まれた進化論的な思想はイスラムの哲学者や科学者に受け継がれた。9世紀にアル・ジャヒズは、生物の生存環境が生物の存続に与える影響を論じ、自然淘汰に似た考え方を述べた。さらにイブン・ミスカワイは、無機物から植物、そして動物、さらに類人猿から人間への生物の発展の歴史について書き、イブン・アル・ハイサムは生物の進化を述べた書を書き残した。これらの人々の思想は、ルネッサンス期にラテン語に翻訳され、中世ヨーロッパに伝わったとされている。